アロマテラピーへの熱い思い




当たり前のことだけど、私はアロマが大好きです。
今となれば、アロマのない生活なんて考えられず、そんなことを知らずに頑張ってきた自分に、教えてあげたかったと思うほど・・・


アロマテラピーという言葉は浸透してきているけれど、本当の意味については、世の中にまだあまり正しく理解されていなくて、私はそれをとても残念に思っています。
エステや、クイックマッサージなどとも混同されてしまうこともよくあり、また特別の時にしかできない贅沢なものと思われている方が、まだまだ多いのが現状です。


でも、心と体のバランスを崩し、ぼろぼろになって訪れるクライアントさんを見るにつけ、正確なアロマの情報をもっと世の中に浸透させれば、みんなが幸せになっていく手助けになるのではないかと思い、少しずつ伝えていくことを決心しました。
年々自殺者が増えている今のこの暗い世の中に、小さな光になっていけるのではないかと・・・私は信じています。


アロマテラピーとは、植物から抽出した100%天然の精油を使って行う芳香療法のことです。
日本ではまだ歴史が浅く、精油自体も雑貨扱いで、効果をうたうことも認められていませんが、アロマテラピーの歴史が古く、代替、補完医療として確立されているイギリスでは、医療の現場にアロマセラピストがいて、医師、看護師と一緒に、患者さんを支えているのが現状です。
フランスでは、飲用もされているそうです。


あんな小さな精油のボトルの中には、様々な作用のある有効成分が沢山含まれていて、植物の持つ偉大な力が宿っています。
精油はとても小さな分子なので、植物油に希釈し肌に塗布することにより、肌の真皮層に届き血液中に入り、身体の各部分に届きます。
たとえばラベンダーオイルを植物油に希釈し肌に塗布したら、20分後には血液中の濃度が最高値になり、90分後には尿から排出されたという実験結果もあり、表面的なことだけにはとどまらないことが、科学的にも証明されています。


もちろん精油も、アロマテラピーのトリートメントも、決して安いものではなく、毎月アロマテラピーを継続出来ることは、時間的にも金額的にも大変かも知れないけれど、継続されているほとんどの方が、身体や心の状態がとっても健康になり、肌もきれいになり、生き方まで変わっていく姿を見るにつけ、アロマの素晴らしさに感動しています。


また、室内に芳香させたり、直接香りを嗅ぐだけでも、その芳香成分は、鼻の粘膜から脳の中の情動を司る大脳辺縁系に届き、リラックスしたり、やる気が出たりするのです。
アロマを生活に取り入れていくことで、心豊かに暮らせるきっかけにもなるので、是非生活の様々な場面で取り入れていって欲しいと思っています。


植物の持つエネルギーは本当にすごいです。


私はこの仕事を始めて、心と体と魂は一体であると実感し、いつもクライアントさんにもそのことを伝えています。
身体は全て繋がっています。
不調が身体の症状として出て来るのは、本当に最後。遺伝的なものを除けば、その大半が精神状態や生活習慣、さらには食生活にも関係します。
不調を部分にとらえて、対処療法するだけではなく、不調和を起こしたその原因にも目を向け、もとから改善していくことが大切だと思うのです。


症状の改善はもちろん大切だけど、私がもっとも大切にしていること・・・それは、本当の自分を取り戻していくことです。
身体を触れられることにより、リラックスし、心のスペースが広がっていく。そして、本当の自分の気持ちに気がつくことも。
全てを受け入れて、そんな自分の味方になり、しっかり寄り添っってあげて欲しいと思っています。


自分にもっと優しく・・・あなたはもともと、完全な存在なのだから。