三輪山初登拝



学生時代から、神社仏閣巡りが好きで、京都と奈良は、何度となく訪れています。
京都はもちろん好きなのですが、私は特に奈良の素朴さが大好きで、暇が出来ると、よく奈良に向けて車を走らせます。
今日も夫と一緒に、毎年一月にお参りしている、奈良の大神神社と石上神社を訪れました。


石上神社は日本最古の神社で、こじんまりとしていて、落ち着いた雰囲気が漂っています。
なぜかその場にいるだけで癒されるような、ヒーリングエネルギーに溢れていて、私の大好きな神社の一つです。


大神神社は、国のまほろばと称えられている、三輪山御神体として、大物主神(おものぬしのみこと)を祀る神社です。
道路沿いにある、空に向かってそびえたつような大鳥居は、見ごたえがあり、三輪山をバックにした風景はきれいで絵になり、とても素敵です。
私は、いつも車を大鳥居の付近で止め、拝殿へ続く長い参道を歩いていくことが好きです。


この二つの神社は、パワ―スポットとしても有名で、疲れがたまり、エネルギーが枯渇したと思う時は、パワ―の充電にもここを訪れています。


そんな風に、何度となく訪れている大神神社参拝でしたが、今日は、特別に記念すべき日となりました。


なぜって・・・それは、ご神体の三輪山に登拝することが出来たのです!!


三輪山に入山することが出来るということを、以前誰かに聞いたことはあったのですが、そんなことはすっかり忘れていて、同じ境内の中にある狭井神社を訪れた時、「入山300円」という字を目にして、そのことを思い出したのでした。
せっかくだから登拝しようと、すぐに申し込んだのです。


・・・が、二人分の600円を支払い、住所と名前、電話番号を聞かれたあと、注意事項の説明を受けてびっくり!!


行程は約4キロ。登下山には普通2時間くらいかかること。途中トイレがないこと。山中の飲食は禁止。もちろん撮影も禁止・・・


[えっ?!・・・2時間もかかるの〜。。。」


ちょっとひるみながらも、今日はなぜかウォーキングシューズとポシェットという山歩きにぴったりのいでたちで来たことも、ただの偶然とも思えず、そんな神聖な空間に足を踏み入れることの出来る幸運に、気分は高揚し、ワクワクしました。


無料のロッカーが設置されていて、荷物はその中に入れて、身軽になって登拝出来ることは、とてもありがたかったです。
首からは、「三輪山参拝証」と書いてある、先に鈴のついた白い襷をかけ、竹の杖を持って、いざ入山です。



        三輪山登拝口(ここから入山します。)


さすが神体山です。その場にいるだけで、いらないものが洗い流され、浄化されていくような気がします。
普段運動不足の身体には、急な坂の連続は少しきついけれど、神体山の中は、空気が澄んでいて、とても気持ちが良く、疲れはさほど感じないから不思議・・・


冬だというのに、身体がぽかぽかして、ついに上着まで脱ぎながら、一歩一歩、登ること約1時間。
急な坂を上り切り、辺りの景色が開けたように見えた時、到着地点の奥津磐座が見えました。

「着いた〜!!」
達成感とともに、爽快感でいっぱいです☆


岩で出来た御神体の前にたたずむと、そこは静かで、穏やかな波動に包まれていて、まるで時間が止まっているように見えました。
ただ、鳥のさえずりだけが聞こえます。
途中、何度も人にすれ違ったにも拘わらず、なぜか人も現れず、その静けさを思う存分味わうことが出来たことはラッキーでした。


周りの杉の木も、とても生命力が溢れているように生き生きしていることに驚かされ、その場のパワーをいっぱい充電することができて、幸せな気持ちで下山することが出来ました。


今日、ここを訪れることが出来たことに感謝します。
そして、来年も、再来年も・・・また元気にお参り出来ますように・・・