バリ再び <優しさに包まれて>



心の故郷バリへの旅を終え、今朝帰国しました。
3泊5日の妹との二人旅は、とても充実した素晴らしい時間を共有ことができ、思い出深いものになりました。


今回宿泊したウブドのKOMANEKA Bismaの設備やサービスの満足感、ウブドの田園を歩いて肌で味わったバリの自然の美しさ、田園の中にあるオーガニックレストランの解放感、ショッピングの楽しさ、偶然に見たバリのお正月前の海辺の儀式・・・短い間でしたが、言葉では言い尽くせないほどの感動に満ちた旅でした。



その中でも今回の旅で一番心に残ったことは、「優しさ」・・・でした。


バリに住んでいる人は、本当に素朴で、心がきれいで、澄んだ眼をしています。
ホテルの人達の心遣いを始め、そんなバリ人の優しさに、沢山の感動をもらいました。


昨年一緒に学んだバリ仲間に、ニョマン、リカ(通称しんちゃん)がいます。
彼はウブドに住んでいて、今はフリーで出張のマッサージをしているそうです。
私は昨年別れたきり、全く連絡を取っていなかったのですが、同じバリ仲間の日本人の朋ちゃんから、いつもしんちゃんの話を聞いていて、ウブドに泊まるなら、是非しんちゃんのマッサージを受けたいと思っていました。
朋ちゃんに仲介してもらい、現地で連絡をとる約束をしていたのですが、せっかくグローバル携帯にしたのにもかかわらず、日本との連絡は取れるのに、なぜかしんちゃんとの電話は通じず、もう会えないのかと少し落胆していたのですが・・・


2日目ウブドの街でのショッピングを終え、ホテルに戻ったその時、ホテルの玄関でしんちゃんが待っていてくれたのでした。
「うわぁ〜! しんちゃ〜ん!!」飛んで行って感激のハグ。
ついに一年ぶりの再会を果たすことが出来たのでした。


もう一人ウブドに住んでいる同じバリ仲間の男性のロニも一緒に会いに来てくれると聞き、喜びも2倍です。
その日の夜の8時に、二人で部屋にくる約束をして別れ、私はうれしくて一日中ワクワクしました。


マッサージベッドがないので、共に学んだエサレンマッサージは無理だとあきらめ、でも会えるだけ十分だと思っていたのですが・・・
約束の8時にホテルのプロントからの連絡で、ロビーに行ってみると、そこにはなんとマッサージベッドを抱えたロニとしんちゃんの姿がありました。


「車で来たの?」と聞くと、なんと原付バイクの二人乗りで、ベッドをを抱えて来たとのこと。
ホテルはウブドの街の近くにあるけれど、田園の中にあり、途中の道は舗装されていなくて、とんでもない程のガタガタ道を通らなければならないというのに・・・
そんなことまでして、私にマッサージを提供しようと来てくれた二人の優しさには感激しました。


しかしフロントでは、マッサージベッドを入れることを拒否され、しばらくは立ち往生。
必死に友達だということを説明し、ようやく許可が出て、念願のマッサージが実現したのでした。


久しぶりのエサレンマッサージは、最初しんちゃんで始まり、途中にロニに変わり、最後は二人一緒に、贅沢なフォーハンズ!!
一年前は、まだマッサージ初心者だったしんちゃの上達ぶりにも、ロニの包みこむような温かい触れかたにも、共に大きな愛と優しさを感じ、私はただただ幸せに満たされていました。


妹も、一年の間全く連絡も取っていないのに、「友達だから・・・」と言ってくれたしんちゃんの言葉に感動し、私が得た宝物を少し垣間見たようで、「本当に、バリに行って良かったね〜」と一緒に喜んでくれました。


ホテルを立つ日の朝、二人はもう一度来てくれて(今度はマッサージベッドなしで・・・笑)、私はロニにリフレクソロジーを、妹はしんちゃんにエサレンマッサージを受け、再び至福の時間を過ごすことが出来ました。


部屋のデッキにある低いベッドを使ってのマッサージは、施術者の身体の負担は大きく大変だろうに、とても丁寧に2時間もマッサージしてもらった妹は感激し、私が受けたロニのリフレも日本に招待したいくらいの心地よさでした。


私はバリの仲間から、思いもかけない素晴らしいプレゼントを受け取ることが出来ました。
そして、しんちゃんとの連絡のために、日本にいながら二人の仲介をしてくれた朋ちゃんにも感謝です。


離れていても繋がっているバリ仲間の優しさに包まれて、私の幸せな旅は終わりました。