バリ再び <優しさに包まれて Part 2>



今回の旅でとても素敵な出会いがありました。


彼の名前はケスマ。ホテルに勤めるインドネシア人の28歳の男の子です。
バリでの最終日(3月13日)、クタビーチに行きたいという私達の為に、車付きでガイドを引き受けてくれました。
彼の日本語の堪能さにはとても驚いたのですが、それもそのはず、以前沖縄に留学し、そのあと東京で働いた経験もあったというのですから・・・納得!!


彼はビーチに向かう車の中で、流暢な日本語で、いろんな話を聞かせてくれました。
プライベートなことから、バリの風習や、生活習慣などについて・・・興味津々な私の質問に、気持ちよく答えてくれて、とても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。


車の中からふと見ると、沢山のバリ人が正装してどこかに向かっている光景が。
ケスマに聞くと、今年の3月16日はニュピと言って、バリのお正月にあたるため、その前に、海の神様に感謝をするために、村の一番近くの海に集まるのだと言うことを、教えてくれました。


クタビーチの前に、サヌール近くの海に立ち寄り、その儀式をちょっとのぞいていくことに。
堤防の上には、沢山の村の人が正装をして集まり、座っています。後から後から、神輿や、お供え物、楽器などを担いだ人たちが次々に集まって来て、それはそれはすごい!
バリならではの光景を目にし、私は夢中でシャッターを切っていました。



あまりの人波にのまれ、ついには車が身動きできなくなり、一時は3人で青ざめたことも(笑)・・・今では楽しい思い出となっています。


目的地のクタビーチの方でも、海の神様を祭る儀式は行われていて、とても神聖な雰囲気に包まれていました。
神様に捧げる踊りも見て、バリならではの雰囲気を満喫することが出来ました。


そんな厳かな雰囲気の中でのサンセットはまた格別!!
みんなの祈りを受けて、空は七色に輝いて・・・素晴らしくきれいでした。


ケスマのお蔭で素敵な思い出が出来ました。
そんなケスマから昨日メールが・・・


    「otukare sama desita gennki de nihon ni tsukimasitaka?....」


ケスマの優しさに包まれて、今も心があったかいです。