ギリシャ紀行  <聖地デルフィ>



アポロンの神託が行われたと言われるデルフィは、コンティアコス湾を望むパルナソス山の中腹に広がる小さな町で、アテネからバスで約3時間のところにあります。


この日だけは、バスでの一日ツアーに参加し、デルフィ遺跡を訪れました。
ガイド付きのツアーなのですが、なんせ英語の説明なので、私にはそのほとんどが理解できず、ずっと車窓から見えるギリシャの風景を眺めていました。


私が一番印象に残ったことは、山に木がなく岩ばかりだということです。
日本では特別に標高の高い山は別として、山というと、緑とか森林浴というイメージでですが、ギリシャの山は、ほとんど木がなくまさに岩山っていう感じ。
あぁ〜、だからいろんな石のアクセサリーなんかが、売られているんだなって、一人で納得したりしながら・・・(笑)


ところどころに空に向かってスッと伸びている針葉樹と、そんな乾燥した痩せた土地にもかかわらず、黄色の小さな花が咲き乱れていて・・・あの生命力の強い花は一体何だろうなんて考えながら、車窓の景色を楽しんでいました。



デルフィ遺跡は、ゼウスの息子のアポロンがデルフィの神託所の主となり、ゼウスの意思を人々に伝えたと言われているところで、ギリシャ国内外から、多くの人が巡礼にこの地を訪れ、お告げを聞いたと言われています。
神託へのお礼の寄贈品も宝庫として残り、どれほどに大きな存在だったのかがわかるような気がします。
建築物に使われている石にも細かい文字が彫ってあるのも、とても興味深かったです。


アポロンの神殿は、なんというか・・・落ち着いた優しさみたいなものを感じました。
ここでどういう風にアポロンの神託が行われたのしょうか。
タイムスリップして見てみたい、そんな気にさえなりました。



アポロンの神殿 (紀元前370年頃に再建されたもの)


アテネ人の宝庫 (ほぼ完全に復元されています。)


劇場 (紀元前2Cに再建されたもの)


石に彫ってある文字



ギリシャ語 英語 フランス語での説明



デルフィ博物館にて