新緑の候



新緑が眼に優しく、とても心地よい季節になりました。
先日、こんなにきれいな雨上がりの新緑に出会うことが出来ました。


私は、木々が新緑に染まるこの季節の風景が、一年中で一番好きです。
紅葉に彩られる秋の景色ももちろん素敵だけれど、新緑のかもし出す明るいエネルギーに満ちた景色を見ると、なぜか気持ちがワクワクして、元気をもらえるような気がします。


今日はあいにくの雨模様ですが、雨に洗われた後のマイナスイオンたっぷりの木々の美しさはまた格別で、色が一層鮮やかに感じられます。
でも、なんといっても一番は、太陽の光を浴びてキラキラと輝いている、まだ柔らかな黄緑色の葉っぱを見ていることが大好きです。


落葉樹は全て葉を落とした冬の間も、ひっそりと、でも確かに力を蓄え、温かい季節の到来を待っているし、常緑樹は、新しい葉が芽吹く前には、古い葉をたくさん落とすんですよね〜。
新しい輝く季節の前には、寒く凍った冬があり、その間にもやがて訪れる春に向けて準備を整えているなんて、なんかこれって人生と同じですよね。


人生においても、身動きできないような大変な季節があるかも知れないけれど、じっと我慢の時が過ぎたら、また新しい葉をいっぱいに広げる明るい活気に満ちた季節がくる・・・そして、ただ止まっているだけに見える時でも、たくさんの養分を吸収し、根を張り、次の準備をしているんだなぁと思うと、止まっているように見える期間もきっと大切な時なのだろうと。
そう思うと何も無駄なことなんかないんだなぁって・・・生まれたてのまだ柔らかい木の葉の美しさを見ながら、勇気と元気をもらったような気がします。


ゆっくり歩くもよし、車窓の風景を楽しむもよし・・・
この季節ならではの木々の緑の美しさを、思う存分楽しみたいと思っています。