around 35


私はこの仕事をやりながら、慢性的な身体の不調を抱えて訪れるクライアントさんの年齢がなぜか20代後半から、35歳前後の人が多く、似通った症状や物の考え方の共通点から、これは「団塊の世代の子供たち」ということではないか、という漠然とした結論にたどり着いていたのです。


でも私の直感だけでそんな風に言うのは、団塊の世代の方たちに申し訳ないという思いもあり、ごく親しい人以外には、その思いを伝えることが出来ずにいたのですが、夕方何気なくつけたテレビで、私は思いがけない情報を手に入れたのです。


それは急増する引きこもりの若者をテーマにしたもので、現在引きこもりの若者が70万人を超え、特に20代後半から30代の若者が多いということ。
その世代は「団塊の世代の子供たち」だと、関連性をはっきりとおっしゃっていたNPO法人ニュースタートの代表の方の言葉を聞いて、私は胸がドキドキしました。


やっぱり〜!!
ずっと私が感じていたことは間違っていなかったんだわ。


慢性的な体調の悪さを抱えて、私のところを訪れる若い女性たちを触れながら、内面を紐解いていくと、根っこのところに共通したしこりが浮上してくるのですが、それはまさしく親との関係。
でも親を決して恨んだり、嫌いなわけではないのです。
もちろん世代に関係なく親との関係が根底にある場合は多いのですが、ただ違うのは、頑張ってきた親の生き方を認めていて、どちらかというと高度経済成長の時代を闘ってきた親の生き方や、厳しさを認めながらも、親の期待にこたえることのできない自分を責めているケースが多いということです。


そんな若者は繊細で心優しく、人と競争することなどは苦手で、親の押しつける価値観とのギャップに苦しんでいることが多かったり、または、頑張る自分しか認められず、特別に自分に厳しいという場合もよくあります。


それが、慢性的な冷えやむくみ、頭痛、肩こり、ひいては鬱症状、そして引きこもりにまで発展することもあり、対処療法や薬だけではなかなか改善が見られないのが現状です。
薬はひどい症状を抑えるためには必要な場合もあるだろうけれど、カウンセリングで自分の感情や思考パターンに気付きを深めていったり、またアロマのエネルギーや、触れるという行為を通じて、緊張がほどけた自分自身の中で魂レベルのヒーリングが起きることにより、驚くほど症状が改善するケースもあることは事実です。


アロマテラピーやエサレンボディワークを、美容目的のエステや特別で贅沢なものと誤解されるのはとても残念なことです。
症状が改善され、身体も元気になって、生き方まで変わっていくクライアントさんの変化をみながら、心と身体の繋がりを改めて確信し、こんな救いの道もあるのだということを世の中に伝えて行きたいと思いました。


自分でどうすることも出来ず、一人で苦しんでいる人を光の中に連れ出したいと強く思っています。
今後はひとりひとりに向き合うだけではなく、世の中の苦しんでいる多くの人に広く伝えたいという思いが募り、最近新しい活動を始めました。
手始めにボランティアで、お母さん向けのアロマのハンドトリートメントの講習会も行う予定もあり、アロマというツールを通して、タッチのもたらす効果や母子関係のことも同時に伝えていきたいと思っています。


これからの世代を担う若者、特に今から子供を産み育てていく世代の人たちが、健康で幸せになりますようにという祈りを込めて・・・
私の小さな投げかけが大きな広がりになることを願ってやみません。