癒しのカフェを求めて


アロマをの勉強をしていたときに知り合った裕美さんから、
「是非一緒に行きたいカフェがあるんです♪  きっと中田さん、気に入ると思いますよ。」
とのお誘いをうけ、先日二人でランチに行ってきました。


裕美さんと初めて出会ったのは、約7年前。
アロマインストラクターの試験対策の講座で、親子程の歳の違う当時26歳の裕美さんと知り合い・・・その後も一緒にハーブ園に行ったり、お茶をしたりしながら、今も細く長いお付き合いが続いています。


今回の目的地は、私の大好きな奈良にある「くるみの木」。
大きな敷地の中に、カフェ、雑貨、洋服と三つの建物があり、敷地の中のある庭も広く、日常を離れてくつろげるゆったりとした空間を作り出しています。


情報に疎い私は全く知らなかったのですが、とても人気のカフェのようで、平日だというのに私達が到着した時にはすでに1時間半待ち!!
でも、わざわざこのカフェのランチ目指して奈良まで来たのだから、ここであきらめるわけにもいかず・・・空腹感を抑えて待つことにしました。


さすが人気のカフェ、私が一番驚いたことは、待合室が完備されていること!!
といってもただ椅子があるだけではなく、そこはひとつの部屋になっていて、おしゃれな雑誌も沢山置かれていて、飽きさせない工夫と気配りには頭が下がります。
私は椅子に座った時に自然と目に入る景色がとても気に入り、ガラス窓から見える植物の葉の美しさを、まるで絵を観るように眺めていました。



全ての建物のガラス張りの大きな窓から見える樹木や、ツタの葉の絡まり方もさりげなく、でもそつなく計算されていていて、とてもきれいです。
併設されているお店を覗いたり、お庭に出てみたり・・・
広い庭には、果樹などの樹木が植えられていて、まだ少し強い日差しを柔らかに遮り、自然とともにあるカフェでの安らぎを求めて、お客さんが絶えないのも納得です。


私が目指しているのはこの何分の一かのもっともっとこじんまりしたものだけれど、その根底に流れる想いは同じ気がして・・・とてもうれしくなりました。
「くるみの木」でナチュラルな表紙で、写真がとても私の感性にマッチしたおしゃれな本を見つけ購入。
ワクワクしながら夢中で読んで、オーナーさんの考え方や生き方に私と同じ波動を感じ、うれしくなりました。
「愛おしいものたち」と題されたその本の、最初のページに書かれた言葉は、


「ひと、もの、場所・・・。私はどれも愛おしく思う。
愛おしいものたちはずっと変わらない。」


私も人、もの、場所に、愛おしさを感じることや、全てに命があり、大切なものに見えるけれど、現実的な考え方の人達からは、そんな私の感覚が子供じみているとか、現実離れしているとか・・・なかなか理解されないことも多いけれど、目に見えないものを大切にするオーナーの生き方や考え方に触れて、私は大きな勇気をもらいました。


樹木に囲まれ自然とともにあるカフェが私の理想。
そこには果樹を植えたいとずっと思っていたし、全てのものを慈しみ、愛おしむ気持ちも同じ。
同じコンセプトの小さなカフェ目指して進んでいこう・・・と、夢を膨らませた、秋の一日でした。