SHINYA'S HISTORY  ( Part2 )

場所は結婚式の2次会の会場である、ライブハウスです。
新郎新婦の控室で、ドキドキしながら出番を待っている私がいました。


2次会のサプライズに母からの手紙をお願いしたいとの依頼に、今から思い出のアルバムを作るので、それを映像にして流した方がいいのでは・・・という私達のプランに、幹事さんも賛同。
作りあげたアルバムの写真を撮って、データを渡し、音楽をバックにしたDVDに仕上げてもらうことになりました。


バックに流すメロディーは、慎哉が幼少のころから聴いていた、サザンオールスターズの数ある楽曲の中から、「素敵な夢を叶えましょう」に決定!!
私達が書いた慎哉へのメッセージは、読みやすいようにロールで流してもらうことにしました。


「映像を流した後、アルバムを持って行って直接手渡す方が、もっとサプライズになるよ。」
と、かなりのナイスアイディアの夫ですが、その役割は、なぜか私一人。。。
「一緒に行って!」と娘に頼み込んでも、「この場合は、絶対母が一人で行く方がいいよ!!」ということで、一人寂しく2次会会場にやってきたのでした。


方向音痴の私は、案の定迷子になりながら・・・サプライズの始まる10分前に、無事会場に到着です。
結婚式では、全く緊張もしなかったのに、待っている間は本当に緊張して、心臓はドキドキ。


司会者の人の、お母さんが来ているという紹介に、会場のどよめきが聞こえます。
スタッフの人の誘導で、ついにみんなの前に登場する時が来ました。


ライブ会場は照明も暗く、自分がどこに進むのかもわからないまま、気が付いたら、舞台の上から出迎えてくれる息子と、さやかちゃんの姿が・・・ふたりは泣いていたのです。
息子がこんなにも泣いている姿を見たのは初めてのような気がします。
これほどまで感動してくれるなんて思いもかけず、私達の想いがふたりの胸に届いたことがうれしくて、気持ちを形にして良かったと心から思いました。


アルバムを慎哉に、花束をさやかちゃんに手渡した後は、ふたりとハグ☆
これで私の役割は無事終了と思っていたら、司会の方から、突然コメントを求められ・・・一瞬真っ白に(笑)


でも次の瞬間、飾らない本当の自分の気持ちが口をついて出たのには、自分でも驚きました。
結婚式で、自分は親不幸だったと言っていた慎哉の言葉に対し、全く親不幸なんかではなく、本当に幸せをいっぱいもらったこと、生まれてきてくれて良かったこと、そして、慎哉は私の誇リだと・・・心からのメッセージを伝えている私がいました。
私の想いは伝わらないといつも思っていたけれど、こうしてちゃんと伝わっていたのだなぁって確認出来て、本当にうれしかったです。


そんなこんなで私達のサプライズは大成功!!
そして、私の子育ても大成功♪・・・ですよね〜!?(笑)