香り届きましたか〜？ Part ２

先日ハンドトリートメント講習会を行ないました。
今回の生徒さんは、先月アロマ講習会を受けて下さった、グループホーム『あんしん日置荘』の里の介護職員さん14名です。

ハーブティーを飲みながら、精油のブレンドについての簡単な説明をした後、二人ひと組になってハンドトリートメントの実習に入りました。
まず最初にデモを見ていただいたのですが、モデルになってくださった方は、ご自身でもかなりの疲れを自覚されているようで、一目見ただけでも、手にはむくみや血流の悪さが現れています。
実際触れてみると、ストレスもいっぱい抱えられておられる様子。
わずか７〜８分、マッサージしただけなのに、終わった後の右手はかなりすっきり。左手との違いが顕著に現れていたのには、私も、当のご本人もびっくりでした！！

いつも厳しい現場で一緒に頑張っておられるヘルパーさん達が、リラックスして楽しんで参加して下さっていることは、和気あいあいとした雰囲気の中から感じ取ることが出来ました。
触れること、そして触れられることで、普段見落としがちになる自分の身体の状態に気がついたり、お互いをいたわり合う気持ちが芽生えたり・・・ハンドトリートメントを通して、アロマの効能だけではない、触れ合うことの繋がりを感じていただけたらうれしいです。

短い時間ですが、私も参加者全員の手を触れさせてもらったのですが、自分では意識しないストレスや、疲れが溜まっている方も多く、普段おろそかになりがちなセルフケアの大切さにも気づいてもらえるいい機会であったのではないかと思いました。

最後に皆さんにお話したのですが、私は決してテクニックの優れたトリートメントを教えたいと思っている訳ではありません。
もちろんトリートメントの手順を書いたレジメも用意してきました。
でもここを何回軽擦し、ここを何回押さえる・・・なんてことは、あまり問題ではないのだと思っています。

ただ寄り添い、優しく触れる・・・それだけで十分だと思っています。
優しく撫でるだけでいいのです。

大切なのは相手の方を大切に扱うことであり、自分はその場に寄り添うことです。
自分がマッサージしてあげているのだとか、相手を何とかしようと考えるのではなく・・・
触れることは、触れられること。
お互いが触れ合い、繋がりあうということを体験していただけたらそれでいいのだと。

私はセッションでは、宇宙とそして地球の中心と繋がり、自分はただパイプとして、自分の手を通して受け手にエネルギーを流すことを心がけています。
そこには一切のエゴを入れることなく、その人自身が自らの力で癒すことに寄り添っています。

全く始めての方のハンドトリートメントの講習で、そのようなことをお伝えしたのは少し難しかったのかも知れませんが、ただ相手の方を大切に扱うということだけを、なんとなく理解していただけたらそれでいいのだと思っています。

その前に、まずは自分を自分自身で癒し、気持ちいいという感覚を味わって頂きたいのです。
自分が気持ちいいと感じたことは、確実に相手にも与えることが出来るのですから・・・

『あんしん日置荘』の里の皆さん、このような機会を与えて下さって、本当にありがとうございました。
きっと皆さんの手で素晴らしいグループホームを作りあげて行かれるのだろうと、今後の発展を楽しみにしています。