見守ってくれてありがとう


6年3カ月の間、我が家で一緒に過ごし、見守り続けてくれていたキャリフォニウムと先日お別れしました。


私と繋がりの深かった夫の父の亡くなった日に、偶然にも我が家の仲間になったキャリフォニウム。
私はいつもお義父さんが見守ってくれているような気がして、特別な思いで大切に育ててきました。
私の愛情に答えてくれるかのように、キャリフォニウムはぐんぐん成長し、昨年の7月27日の満月の日には見事な一日花を咲かせ、私に大きな感動と勇気を与えてくれました。


葉が大きくなりすぎてその重さに耐えかねて茎が曲がり、何度も剪定をしたり、支えをしながら頑張ってきたのですが・・・


先日のことです。
曲がってしまっている茎を支えるために、支えの棒をもう少し太いものに変えようと、縛っていたひもをはずした途端・・・


「あっ!!」



葉の重みに耐えかねたキャリフォニウムの茎は、真っ二つに折れ、そのまま床に投げ出されてしまったのです!!
一瞬の出来事で、私にはどうすることも出来ず、しばし呆然。


とても元気で、色つやもよく、枯れる気配なんか全くなかったものだから、まさか
こんな形でお別れすることになるなんて、夢にも思ってもみませんでした。


でも次の瞬間私はこのように思えたのです。


きっと役割は終わったんだろう。
「もう側で見守らなくても大丈夫」そう思って安心して逝ってしまったのではないか・・・と。


とてもショックで、残念だったことには違いないけれど、それよりも感謝の気持ちでいっぱいになり、折れた茎や葉を胸に抱き、そして後片付けをしながら、私は何度も「ありがとう」を繰り返していました。


義父の亡くなった日に、我が家にやってきたキャリフォニウムは、昨年の満月の日に見事な一日花を見せてくれ、6年目のお彼岸の日に旅立ちました。
私にはこの出来事がただの偶然とは思えず、きっと意味のある出来事だと思っています。


植物にも命がある。
ちゃんと通じ合う心がある。
私はいつも家で育てている多くの植物を愛し、植物からも愛され護られているのだと信じています。


長い間見守ってくれって・・・本当にありがとう。
笑顔で生きていくから、もう大丈夫だよ。



    元気だった頃のキャニフォニウムの記事も併せて読んでくださいね。
      
http://d.hatena.ne.jp/fairy_leaf/20100727/p1