大いなる哉 心や・・・建仁寺にて



今日はバリ仲間のゆきちゃんとともちゃんと共に、京都の建仁寺を訪れました。


私達3人は4月1日から吉野で開催されるワークショップに参加する予定だったのですが、今回の震災の影響で中止となり、最終日の予定の今日、3人で京都に集まりました。


建仁寺は約800年前に、栄西禅師が開いた京都最古の禅寺で、本坊の中に足を踏み入れただけで、、ピーンと澄んだ空気が漂う、荘厳な雰囲気の寺院です。
もう4月だというのに、真冬のような寒さの今日の京都は、磨き抜かれた木の床の冷たさが身に沁みて、少し辛くはあるけれど、一層身が引き締まるような気がします。


今回建仁寺を訪れた目的のひとつは、ゆきちゃんが是非見たいと言っていた、金沢祥子さんの書を見ることです。
何も知らなかった私ですが、金沢祥子さんの描く「風神雷神」の屏風の前では、あまりの素晴らしさにしばし立ちつくしたほど。
俵屋宗達の描く「風神雷神」がそのまま書に変化しているかのごとく、風神と雷神が天を飛翔しているように描かれていて、まるで書に魂が宿っているかのように見えました。
描いた祥子さんの魂の高尚さが滲み出ているような気がして・・・本当に感動し、きっかけを与えてくれたゆきちゃんにも感謝です。



今はちょうど、日本の文化財を最新デジタル技術と京都伝統の技で再現した「綴プロジェクト作品展」が展示されていて、普段なかなか目にすることの出来ない文化財の複製品を間近で見ることが出来ます。
デジタルを駆使した後の仕上げには、手作業で丁寧に金箔が貼りめぐらされていて、屏風などの絢爛豪華な美しさや、その緻密さには目を見張るものがあり、複製品だからこそ、こんな間近で見ることができ、また写真にも納めることができたことが新鮮で楽しかったです。





また、一旦外の渡り廊下を渡った法堂では、2002年に創建800年を記念して天井に描かれた「双龍図」は圧巻で、「すごい!!」と感嘆の声。
上から迫ってくるような2頭の龍の姿はリアルで、とても見ごたえがありました。




建仁寺の世界を満喫した私達は、次の目的地京都御所へ向かいました。