佐藤初女・イスキアの集い



今日は、私の住む堺市で開催された佐藤初女さんの「イスキアの集い」に行ってきました。


初女さんは「大自然の中に、心病める人の憩いの場を作りたい」という願いを実現させ、1992年に岩木山麓に「森のイスキア」を設立。
悩みを抱え訪れて来た人に、心のこもった食事をふるまい、その方のお話に耳を傾ける・・・そのような奉仕活動をされています。
1995年に龍村仁監督のドキュメンタリー映画地球交響曲第二番」で、その活動が広く知られるようになりました。
89歳になる現在も、「食べることは命の移し替え」をテーマに、国内外で「おむすび講習会」や講演会を続けているというそのバイタリティーには驚かされます。


高齢にもかかわらず、若々しく穏やかな波動に包まれた初女さんは、私が今、最も尊敬し、目標にしている女性です。
食べることの大切さを伝えていきたい、そしていつかは、訪れるだけで心が穏やかになり、心も身体も元気になるような、みんなが集える場を作りたい・・・自然の中で畑付きの小さな家を持つことが夢である私にとって、初女さんはあこがれの存在だったのです。


プログラムの最初に、佐藤初女さんの紹介ビデオ「地球交響曲第二番」の上映がありました。
森のイスキアでの春夏秋冬の風景や、初女さんの日常が映し出され、景色の美しさとともに、バックに流れる美しい歌声の心地よさに、日常の疲れで少し固まった私の心がほどけ、身体の力が抜けていくような気がします。


ビデオの後は、いよいよ初女さんの講演です。
スタッフの方に支えられ、舞台に出てこられた初女さんの姿を見ただけで、なぜかとても感動。
会場からも「かわいい〜」との声が。
なんだか失礼なようですが・・・本当にきれいで、本当にかわいかったです(笑)


とつとつと語られる初女さんの言葉は、深い愛に溢れ、心に優しく届きます。


「今を大切に生きる」

「ひとつひとつの素材を大切に丁寧に扱う」

「手は神様から頂いた貴重なもの・・・手を十分に使う」

「人は、他の人のお役に立つように生まれてきた」

「自然のままで無理をしない」

「生活そのものの中に祈りがある」

「気づきがなければ成長はない」


初女さんからの沢山のメッセージは、いつも私が大切にしている思いと重なり、大きな確信として、自分の中で揺るぎないものとなりました。
そしてまた、新たな気づきもあり、これから大切に育んでいきたいと思いました。


最後に「わかちあい」と名付けられた質疑応答の時間には、参加者からの質問や悩みの相談に丁寧に答えてくださり、ウィットに富んだ語り口は会場の笑いも誘い、とても和やかなひと時になりました。


内容の濃い、とても満足のいく講演会でした。


この講演会に繋げてくれたアロマ仲間の佳世さんをふと思い出し、心の中で「ありがとう」と呟きました。
「出会いなくしては前に進んではいけない」・・・初女さんの言葉が今も私の胸に熱く響いています。