四天王寺 万灯供養


毎年お盆には、四天王寺盂蘭盆万灯供養法要に行くことが、我が家の恒例行事になっています。
初めて訪れたのは、父が亡くなった翌年のお盆の時で、今年で7年目。
13日にお墓参りを済ませて、昨日14日の夕刻、夫と二人で訪れました。


四天王寺では、五重の塔や金堂のある中心伽藍で、午後6時過ぎからローソクに火が灯り始めます。
参詣者がお寺特製のローソクを購入し、それに個人の法名や、ご先祖の名前を書き、自分の好みの場所を選んで、ローソクに火を灯してもらうのです。


毎年ローソクの火を眺めながら、故人を偲び、ローソクの火が完全に消えてなくなるまで境内で過ごすのですが、とても神聖で心穏やかなひと時です。
五重の塔や金堂をバックにした伽藍の中で、万灯ローソクの燃え盛る様子は、とても美しく幻想的です。


30分毎に一度、5〜6名の僧侶によるお勤めがあり、般若心経を唱えながら中心伽藍のローソク台の周りを歩くのですが、参詣者達もぞろぞろとその後に続き、私達もまだ少ししか暗記出来ていない般若心経を読みながら、砂利道を踏みしめて・・・



「気持ちいいね〜。」


思わず二人の口から出た言葉。
終わった後はなんだかとても満ち足りた気分です。
万灯供養は、今は亡き人のものだけではなく、今を生きている私達のためにもあるのかも知れないなと思ったり・・・


帰りに見た満月は、とても美しかったです。