やすらぎを求めて・・・当尾へ


今日は、久しぶりに当尾の里にある、浄瑠璃寺岩船寺を訪れました。


浄瑠璃寺を訪れたのは今回で7回目くらいかな?
なぜそんなに浄瑠璃寺、そして当尾に魅せられるのはかわからないけれど、心や身体が疲れた時は、やすらぎを求めて当尾の里に向けて車を走らせます。


浄瑠璃寺は簡素な山門をくぐると、木々に囲まれた境内には大きな蓮池が広がり、西に本堂、東に三重塔が向かい合う形で建ち、とても趣のある寺院です。
今は冬枯れで、少し淋しい色合いですが、しんと張り詰めた空気は心や身体に溜まったいらないものが洗い流されるような気がします。



初めて訪れたきっかけは(もうずいぶん前になりますが)、京都好きの母が、浄瑠璃寺阿弥陀如来像の素晴らしさを教えてくれたから。
浄瑠璃寺は別名九体寺とも呼ばれ、本堂には九体の国宝の阿弥陀如来像が安置してあり、初めて見た時には本当に感動しました。
九体の阿弥陀如来様はよく見ると全て表情が違い、とても見ごたえがあります。
9年前、父の最期を覚悟した冬の日にもここを訪れ、「安らかに召されますように・・・」と、阿弥陀如来様にお祈りしたっけ。
そんなことを思い出しながら、手を合わせ、静寂の中で祈ります。


九体阿弥陀堂は九体の阿弥陀仏をまつるための横長の堂で、現存する唯一のものらしく、一体一体の如来が堂の前にそれぞれ板扉を持っています。
私はエネルギーの高い寺院やお寺で写真を撮ると、いつもオーブのような丸いものが写ったり、普通では考えられないように激しくぶれたりするのですが、やはりここも近づくとこんな写真になりました。



太陽の沈む西方浄土へ迎えてくれる阿弥陀仏を西に向かって拝めるように東向きにし、前に浄土の池をおき、その対岸から来迎物を拝ませる形にされているとのこと。
三重塔と蓮池、阿弥陀堂のバランスがとても綺麗で、しっとりとした落ち着きを感じさせます。


簡素で、素朴な寺院ですが、トイレの手洗い場の風情には思わずほっこり。



浄瑠璃寺から次の目的地岩船寺に続く野の道は、本当にのどかで、私は大好きです。
その昔、修行僧が隠れ住んだ時に作ったと言われる石仏が佇み、途中の道端には、地元でとれた漬物や、野菜類、果物お茶などが竹竿にぶら下げられて無人で売られています。



こんな竹竿がいっぱいで、本当に楽しいです。
代金はぶら下げられている缶の中に入れるという信用会計がとってもいい感じ!!
今日はあまりの寒さに歩くのはやめ、車移動になりましたが、やはりいっぱい買っちゃいました(笑)