まずは自分が幸せに



心と身体のバランスを崩し、うちのサロンを訪れるクライアントさんは、とても心優しい人が多いように思います。
自分がどうしたいかということよりも、人がどうしてほしいかを優先的に考え、自分の感情を抑え込んでしまって、ついには身体の不調を引き起こしてしまうようなケースが良くあります。


特に小さいころから、親の期待に添うようないい子であろうと頑張ってきたため、いつしか自分の感情をブロックしてしまう癖がついたというか・・・本当の自分の気持ちはどうなのかが見えなくなっていたり、期待に添えない自分を否定して、自分にとても厳しい人が多いように思います。


私もそんな子どもの一人であり、そして同時に二人の子供の母親でもあり、親と子の両方の気持ちがわかるのですが、子育てを終えた今となってみると、親の立場として反省することしきりです。


「あなたのため」と信じ、レールに乗せようとしてきたことも、今思えば、「自分のため」だったんだなぁって。。。
子供だって一個の人格があるのに、自分の所有物と勘違いして、思い通りに操ろうとしてしまう。
幸いにも我が家の子供たちは、立派に反抗期が訪れ、いつしか私は置いてけぼりに・・・
子供のお蔭で、強制的に子離れさせられたのですが・・・(笑)


今となっては、子供の意思を尊重し、もっと自由にさせてあげればよかったなぁって、未熟だった自分を思い出し、ちょっぴり胸が痛みます。


親の押しつけで言うことを聞かせたとしても、やはりそれはやらされていたことに他ならず、本人が考え、選択し、それがたとえ失敗に終わったとしても、本人の貴重な学びの経験になっていたはずなのに、つい手だし口出ししてしまい、転ばぬ先の杖を振りかざす始末・・・でもそれって、せっかくの成長のチャンスを奪っていることにもなりますよね〜。


親にとって、子供が幸せになることが最大の喜びであることは、間違いのないこと!!
「まずは自分の幸せを考えてね。」私がいつも彼女たちに伝える言葉です。


彼女たちには、そろそろいい子を卒業し、「親のための人生ではなく、自分のための人生」を歩んで欲しいと思っています。


今、本当に自分がやりたいことをやってみる。
そんな自分の選択は、ひょっとしたら親の期待通りではないかもしれない・・・関係がぎくしゃくし、一旦距離が出来るかもしれない。
でもそれは親を悲しませることでは決してないのです。
自分の魂に背いた生き方を選択し、体調を崩したり、今幸せではないとしたら、その方が親としても悲しいことですよね。


本当の幸せを手に入れ、しっかり地に足をつけて立っている姿を見せた時、全てを理解し、喜んでくれる日がきっと来る。
自分が幸せなら、人にも優しくなれて、周りとも自然といい関係を築くことが出来るのだから・・・


自分がまず幸せになること・・・それがあなたを愛してくれる人たちへの最高のプレゼントだと思うのです。