ニーチェの言葉


半年くらい前、本屋さんの店頭に並んだ「ニーチェの言葉」に心惹かれ、即購入。
この本は、哲学者ニーチェの言葉を難解なものではなく、現代に生きる私達にもすっと心に入ってくるようなものを選んで編纂されているので、とてもわかりやすくてためになる、私のお勧めの一冊です。


毎日、無作為に開いたそのページに書かれた言葉を、じっくりと味わいながら、「そうかあ〜・・・なるほど。。。まさにその通りだわ〜☆」と、自分に照らし合わせて感動を覚えたり、時には反省したり、まさに人生の教科書のような本で、親友の真弓さんにこの話をしたら、彼女も即購入し、気に入って読んでいる様子です。
購入直後はテーブルの片隅に常に置いていたのですが、いつしか私のブームはいつしか去ったようで・・・(笑)


昨日のことです。
受話器の向こうの真弓さんから「ニーチェの言葉の39番を読んでみて!! 驚いたわ〜。」との言葉。
「すぐに読むわ!!」と言ったものの、
「あれ〜?! どこに行ったんだろう???」
その時すでに「ニーチェの言葉」は行方不明の状態だったのです。。。


電話口で彼女に読んでもらい、二人で感動を共有。
いつも私を見守り応援してくれている彼女が、「これを読んだ時、あなたのことを思い出した。」と言ってくれたのでした。




「高まるために捨てる」


人生はそれほど長いものではない。夕方に死が訪れても何の不思議もない。だから、わたしたちが何かをなすチャンスは、いつも今この瞬間にしかないのだ。
そして、その限られた時間の中で何かをなす以上、何かから離れたり、何かをきっぱり捨てなくてはならない。しかし、何を捨てようかと悩んだりする必要はない。懸命に行動しているうちに、不必要なものは自然と離れていくからだ。あたかも、黄色くなった葉が樹木から離れ去るかのようにだ。
そうしてわたしたちはさらに身軽になり、目指す高見へとますます近づいていくことになるのだ。
                                     『悦ばしき知識』




今この瞬間を大切にすること。
何かをなそうと思ったら、まずは行動すること。
握りしめていた荷物を手放すと、驚くほど身軽になること。
手放すために無理に離れたり捨てるのではなく、自分の直感を信じて行動しているだけで、勝手にいらないものは離れ、大切なものだけが残るのだと・・・


頭で理解するだけではなく、自分の体験を通じて本当の意味で気がついたことが、この39番には書かれていて、とてもうれしくなりました。


再会を果たした「ニーチェの言葉」。
もう一度じっくりと味わってみようと思っています。